【ホンダ プレスカブ50】
どうして原付きバイクで調査するのか−−。これは何度も聞かれる質問だ。最初の「とことんおでん紀行」の旅の目的は、各地のおでんの実態を知ると同時に、その境界線を探すことにあった。
つまり、旅のポイントは境界線探しだったのだ。列車やバスを使って点の移動を繰り返すと、この境界線に気づかないまま越えてしまい、少し戻らないと特定できなくなる。車の利用が増えるのに合わせて、郊外型の大型スーパーに買い物客が集まるようになっていた。
そして僕は、自由に動けるバイクを活用することにした。原付きバイクを使ったのは単に免許の問題だが、ホンダのプレスカブを選んだのは理由がある。荷物を積んだときの安定感と燃費のよさ(1リットル当たり平均60キロは走った)に加え、新聞配達に使われるため全国どこでも修理に困らないという面があった。
さらに、原付きだと厳しい峠道は時速10キロスローペースでしか走れない。その非力さが逆に、山道の厳しさをはっきり知ることができ、そこから先に何か変化があることを予感させるのだった。事実それはほぼ間違いなく、より細かい調査に役立ったと思う。
中古で購入したプレスカブは、2度にわたる日本縦断で約2万キロを走破した。現在は、本田技研工業からプレスカブ・デラックスの提供を受け、2代目のカブで各地を訪ねている。
| 項目 |
プレスカブ50・
スタンダード |
プレスカブ50・
デラックス |
| 仕様 |
| 型式 |
BA-AA01 |
| 全長(m) |
1.840 |
| 全幅(m) |
0.660 |
0.675 |
| 全高(m) |
1.010 |
1.020 |
| 軸距(m) |
1.180 |
| 最低地上高(m) |
0.130 |
| シート高(m) |
0.735 |
| 車両重量(kg) |
87 |
| 乾燥重量(kg) |
83 |
| 乗車定員(人) |
1 |
| 燃料消費率(km/L) |
115.0(30km/h定地走行テスト値) |
| 最小回転半径(m) |
1.8 |
| エンジン型式 |
AA01E |
| エンジン種類 |
空冷4ストロークOHC単気筒 |
| 総排気量(cm3) |
49 |
| 内径×行程(mm) |
39.0×41.4 |
| 圧縮比 |
10.0 |
最高出力
(kW[PS]/rpm) |
2.9[4.0] / 7,000 |
最大トルク
(N・m[kg・m]/rpm) |
4.7[0.48] / 4,500 |
| キャブレター型式 |
PB3M |
| 始動方式 |
キック式 |
| 点火装置形式 |
CDI式マグネット点火 |
| 潤滑方式 |
圧送飛沫併用式 |
| 燃料タンク容量(L) |
4.0 |
| クラッチ形式 |
湿式多板コイル・スプリング |
| 変速機形式 |
常時噛合式3段ロータリー |
| 変速比1速 |
3.272 |
| 変速比2速 |
1.823 |
| 変速比3速 |
1.190 |
| 減速比(1次/2次) |
4.058/3.230 |
| キャスター角(度) |
26度30分 |
| トレール量(mm) |
75 |
| タイヤ(前) |
2.25−17 33L |
| タイヤ(後) |
2.50−17 38L |
| ブレーキ形式 前 |
機械式リーディング・トレーリング |
| ブレーキ形式 後 |
機械式リーディング・トレーリング |
| 懸架方式 前 |
ボトム・リンク式 |
| 懸架方式 後 |
スイング・アーム式 |
| フレーム形式 |
バックボーン式 |
| 備考 |
- |
|